温暖化とともに草原に群れをなしていた大型動物は絶滅し、縄文時代の人々は現在と同じように森と草地に生息する中型から小型の動物を狙って狩りをするようになります。鷹山では、スキー場のちびっ子ゲレンデと中腹のレストランのある広い尾根筋で、底に杭を差し込んだ跡がある、お風呂のような形の落とし穴が並んで発見されました。動物を追い込んで狩をしていたようです。落とし穴の近くでは、狩りに使った弓矢の先につける黒耀石のヤジリをつくった跡も残っていました。
一方、日常の生活の場として、竪穴式住居が並ぶ縄文時代のムラは、下流の大きな川のほとりにつくられるようになります。気候が暖かくなると、それまでの生活の中心であった高原地帯は雪が多くなり、縄文人たちは狩をしたり黒耀石を採掘するために季節を選んで里のムラから黒耀石を抱く山へと通っていたようです。